空白の夏休み

無常にも夏休みの約半分近くが過ぎ去ってしまった

けれど、特に何もしていない

私と同世代の人間で夏休みに予定が一つもないという人は他にどのくらいいるのだろう

前期の試験が終わる頃、「この夏は勉強するぞ!」と意気込んでいたが、いざペンを握ってもこの猛烈な暑さに打ちのめされて即行でベッドに寝転んでしまう

もはやラノベの文字列すら追う気力もない

最近は着実に一日の活動時間が減少しているような気がする

常に身体がダルいし眠い

それがずっと続くので大概は寝て過ごして、少しだけ気が向いたら読書、あとは何か適当って感じ

この歳(22)でこの有様では先が思いやられる

いや先なんてなくても別にいいのだけれど・・・

それはそれとして、最近のこの異常な腐りっぷりは消費行動が極端に制限されていることに原因があるのかもしれない

去年の9月にバイトを辞めて、年末年始に日雇い労働をすこしやっただけでそれ以降はまったく何もしていない

要するに、今年に入ってから収入はほとんどゼロ

買いたいものがあれば昼飯を抜いて両親からもらった食費で何とかするという相当な無茶をしていた

けれど、もちろんそんなことをしても大した額にはならないわけで

今年もコミケには行けなかったし、誰かと一緒に飲んでワイワイみたいなこともなかった

まあ、声掛けるような人もいないんだけど、ね・・・

なんだかんだで物欲のオタクなので定期的にオタクグッズは購入しないと精神衛生上かなりよろしくない状態に陥るということがわかった

でもバイトはもうできればしたくない

私は昔から事務的な人付き合いが苦手だったし、これが堪らなく嫌だった

自分の感情を押さえつけて、思ってもいない言葉を並び立てることに一体何の意味があるのか?

金を貰うというだけで、なぜ自分はこんな思いをしなくてはいけないのか?

バイトをしていると必ずそういった考えが頭に浮かんでしまう

かと言って別に自分を曝け出して本音のコミュニケーションがしたいというわけでもない

そうすると経験上人は必ず私から離れて行くので・・・

要するに何が言いたいのかというと、私は人付き合い自体が全然ダメで、仕事だから割り切るといった器用さも持ち合わせていないということ

現実の親しくない人間とのコミュニケーションほど精神を消耗させるものはない

他にもダメな要素はいっぱいあるのだが、主にこれが上手くいかないため社会不適合者なのだろう

実際これを自然にこなせる人間が社会の構成員であるなら私にはどうしても無理だと思う

よく「社会とはそういうものであって、お前の言っていることはただの甘えだ」とか「逃げだ」とか言われるのだけれど、最近そういう言葉すら理解できなくなってきた

人間は気がついたときには存在してしまっていて、同時に義務だとか責任だとかよくわからないものをいろいろ背負わされて、社会の中でそれを全うすることが正しいのだと言われても、私には不条理で理不尽なことだとしか思えない

本当はその意味なんて誰もわかっていないくせに、幻想に身を投じて、あたかも人間として一段上のステージにいるかのような傲慢さで講釈を垂れるタイプの人間、マジで嫌い

まあ、こういう私みたいな考えの人間がまともにバイトなんてできるわけないのだ

というかたぶん就職もできない

世間から見れば非常に情けないやつだという扱いになるだろうが、もはや私にはどうしようもない

シオランの著作を読んだのが更に良くなかった

ということで人間は生きているだけで尊いと主張されるのならもうそれだけで十分な収入が発生してほしいという思いすらある ふふ

冒頭に予定が何もないと書いたけれど、こんな性格でも一定期間外に出ない日が続くと頭がおかしくなってしまう人間なので、先月食費を削りまくって溜め込んだ金を使って映画を見に行った

ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』を3回ほど・・・

あと1回くらいは見に行けるっぽいので入場者特典を貰うためにも行こうと思う(カモ)

もう今年の夏休みはノゲゼロのためにあったと言っても過言ではなかろう

初めて見たときは「んーなんだかよくわからないタームがちょいちょい出てきたけどエモい」って感じだったが、2回目はアニメ全話と原作6巻をばっちり読んで行ったのでストーリーをほぼ完璧に理解した上でオウウアアアアアアーーーーーになった

このとき絶対に泣いてやろうと思ったのだが、隣のオタクがシュヴィとの馴れ初めのシーンで既に涙を流していたのがどうあがいてもおもしろすぎて不可能だった

3回目は本日、交通費すらケチって新宿まで汗だくになりながらチャリで行ったのだが、流石に3度同じ映画を見ると効用は下がり多少冷静な眼で見ている自分に気がついた

2回目で泣けなかった時点で負けだったのかもしれない

しかしながら、映画自体は素晴らしい出来だったと言わざるを得ない

脚本は原作準拠でところどころ端折りは見られたものの綺麗に収まっているし、何よりも映像や演出、音響がやばい

私はオタク御用達のバルト9で観賞したのだが、あの大型スクリーンと地を揺さぶるほどの轟音を楽しむことができるのはやはり映画の特権だと思う

リクとシュヴィとの関係性の変化、幽霊たちの暗躍、シュヴィの戦闘シーン及び彼女の死から世界変革までの道筋、コローネの独白のシーン、何から何まで鳥肌モノだった

そしてあの主題歌とリクとシュヴィが記録から消え去るという演出、二人の結婚指輪が谷底へと落下していくアレがもうオオヴォアアアアアアアグググググゴゴゴとしか言いようがない

もちろん全体的に良かったのだが、最後の演出で完全にやられてしまった・・・

ノゲノラ、神!!!!!(中学生並みの感想)

愛のために泣けるのは君がそこにいるから、なんだよな・・・

ハアアァァァァァ~~~~~~~ ドッコイ!!!!!!!!!

今後もこのような素晴らしい芸術作品の鑑賞を通じてカタルシスを感じとり、どうしようもない生をやっていこうと思いました

ありがとう、ノーゲーム・ノーライフ ゼロ!!!!!!!!!!!!!

統一感の欠片もなく意味不明な記事になってしまったけど、書くの疲れたのでこれでおしまい